手賀沼の案内人 no.4 すぎのファーム 杉野光明さん no.4 すぎのファーム 杉野光明さん ※この記事は2018年2月に執筆されています。 ひまわり畑が農地を救う! 耕作放棄地。耕作が行われなくなった農地のことをそう呼びます。そんな場所に一面の花が咲いていたら…素敵だと思いませんか。そんな夢のような話を現実にしているのが杉野さん。耕作放棄地を借りて、協力企業で働く障害者と協働でひまわり畑を作る、という取り組みをしています。手作業で丁寧に育てられたひまわりは、夏の手賀沼に彩りを与えています。この取り組みの凄さはこれだけではありません。畑で穫れたひまわりの種子から油の生産も行っているのです。ひまわり油は、コレステロールゼロでビタミンEが豊富。しかも純国産(柏産!)だなんて…贅沢ですよね。使われなくなった農地が、色鮮やかな花畑と身体に嬉しい食品に変わるこの取り組み。今年はふるさと納税を使った寄付金プロジェクトで拡大します!ぜひとも応援よろしくお願いします! 農地とは地域の財産 杉野さんの本業は梨農家。なぜ梨農家がひまわり畑を?その答えは「農地を守りたい」という強い想いにありました。「農地は地域の財産」と杉野さんは言います。農地は簡単にできるものではない。今の農地があるのは、代々その土地に住む人々が、汗水流して土を育ててきてくれたおかげ。この“財産”を守り次の世代に繋いでいくことは自分達の義務。杉野さんはそう考えているのです。今、手賀沼で耕作放棄地が増えています。そのすべてを守るには、人手も設備もまだまだ足りないのが現状です。それでも杉野さんは前向き。収穫体験や機械の導入も検討しており、「周りの農家も巻き込んでひまわり油を柏の特産にできれば」と次の展開も構想中です。杉野さんの想いはひまわりと共に少しずつ確実に手賀沼に広がっています。 すぎの梨園 HP:https://sugino74en.jimdo.com/ 米、梨の生産や食品加工を行うすぎの梨園を経営。環境問題への関心が強く、NPO法人手賀沼トラストでも活動中。 ひまわりだけじゃない! ひいおばあちゃんから伝わる農家伝統の味梨園にひまわり畑と幅広く活動している杉野さん。曾祖母の代から受け継がれる食品加工技術を使ってシフォンケーキやジャムなどの製造販売も行っています。「かしわかあさん」ブランドとして道の駅しょうなんを中心に販売中。梨やひまわり油と合わせてぜひお試しください!