手賀沼の案内人 no.9 高城煙火店 高城勇さん・加賀菜穂子さん 夏の夜空を彩る個性豊かな花火 手賀沼の夏の一大イベントといえば手賀沼花火大会!3つの会場から打ち上がる約13,000発*もの花火が夏の夜空を彩ります。中でも特徴的なのが、水中花火。美しい半円が水面に映し出される様子は幻想的で忘れられない情景に。3つの会場のうち、柏第2会場と我孫子会場の2箇所を担当しているのが、高城煙火店です。明治後半から続く老舗の煙火店ですが、その技術は年々進歩。全国花火大会で入賞も果たす凄腕の花火師です。手賀沼花火大会では「幅広い世代に楽しんでもらいたい」と、毎年趣向を凝らした花火を打ち上げています。定番のモノから、千輪や多重心、水中花火といった華やかなモノ、「あれなんのカタチ!?」と盛り上がるユニークなモノまで… 次々と打ち上げられる個性豊かな花火にきっと心奪われるでしょう。今年の夏は手賀沼花火大会にぜひいらしてください。 昨日より今日の方が良くなるように 古くから日本の夏を彩る花火。その技術は時代とともに変化しています。最近では打ち上げ方法がプログラミングによる電子制御に変わり、より複雑な魅せ方も可能になりました。高城煙火店4代目勇さんも「昨日より今日の方が良くなるように」と、日々改良を重ねてきた花火師の一人。伝統を重んじながらも、新しさを忘れない勇さんの花火は、手賀沼の人々の心を震わせ続けています。安全面にも余念がなく、その実力は今や誰もが認めるところ。昨年は息子の渉さんが考案した花火で競技会に参加し、見事入賞。着々と世代交代も進んでいます。しかし勇さんの探究心が尽きることはありません。「やってみたいことがまだたくさんある」とキラキラした笑顔で話します。従来の手法に甘んじず、時代の流れにうまく寄り添いながら、変化を続ける花火。その裏には花火師たちの飽くなき探究心がありました。 高城煙火店 柏市箕輪312 TEL : 04-7191-3376 HP : http://www.takagienkaten.jp/ 「花火を打ち上げたい」という相談もお電話にて承っております。 花火師に聞いた!ここが見どころ! 「多重芯」と呼ばれる花火の中心に何層にも色が浮かび上がる花火があります。マトリョーシカのように何層にも重ねられているのですが、その作り方がとにかく複雑で時間がかかる!どんなに時間をかけて作った花火も、一度打ち上がれば一瞬で消えてしまう…。職人こだわりの一発、見逃し注意です! ※この記事は2018年7月に執筆されています。