手賀沼の案内人 no.10 手賀沼の小池 小池勇さん ボートで感じる手賀沼 手賀沼に生息する野鳥や蓮の花。もっと近くで見られたらいいのに…そう思ったことはありませんか?手軽に見れちゃう方法、あるんです!ボートを借りれば、気軽に沼上に出ることができますよ。「自分で漕ぐのは不安…」という方には遊覧船もオススメ。また蓮のシーズン(7月末〜1ヵ月程)だけ乗ることができる蓮見舟も必見!近くで見る蓮のダイナミックさにきっと驚くはずです。こちらはなんと小池さんガイド付き!仏教と蓮の関連など、蓮に関する様々なエピソードを聞くことができます。この小池さんのガイドがおもしろい!と話題を呼び、これまでに写真家、本作家などたくさんの芸術家が訪れています。手賀沼が芸術を生むきっかけになっているんですね。乗った人にしかわからない感動がボートにはあります。あなたもボートに乗って手賀沼の芸術の風を肌で感じてみませんか? ボート屋に見る手賀沼の歴史 昭和30年頃「手賀沼のうなぎがうまい」と、多くの人が手賀沼に乗り出していきました。このうなぎ漁向けの木舟作りが“手賀沼の小池”のはじまりです。昭和49年、爆発的な人口増加を受け、手賀沼は日本一汚い沼に。貸舟屋泣かせな時代…かと思いきや、実際はその逆。ヘラブナ釣りの聖地として大賑わいだったのです。貸舟屋も大忙し!150隻あった舟が全て出払う程でした。平成に入ると小学生向けの船上教室や、沼の清掃イベントがスタート。疎遠になっていた周辺住民が徐々に手賀沼に戻ってきたのです。そして平成12年。北千葉導水道建設によって沼が急速にきれいに。沼沿いの緑道も整備され、スポーツを楽しむ人も多くなりました。こうして時代によって目的は違えど、多くの人に愛されてきた手賀沼。その裏にはいつも“手賀沼の小池”の支えがありました。「もう新しいことははじめられない。でも頑張っている人は応援したいね」と小池さん。次はどんな新しいことがはじまるのでしょうか。 手賀沼の小池 我孫子市我孫子新田22-7-21 TEL : 04-7182-1015(9:00-17:00頃まで) 予約は電話のみの受付 ブログ:https://ameblo.jp/teganuman/ 手賀沼ブックレット「ボート屋の手賀沼歳時記」(文・絵 小池 勇/ たけしま出版) 手賀沼の変遷を1番近くで見てきたボート屋だからこそ書ける手賀沼のあれやこれや。裏話的な要素もたっぷりな、どなたでも楽しめる一冊です。 ※この記事は2018年8月に執筆されています。