手賀沼の案内人 no.19 沼南ファーム 橋本英介さん 未来を見据えてお米を作る 手賀沼の周りには田んぼが多くあり、おいしいお米が作られています。沼南ファームは、農地を周辺農家から借りて大規模な米作りを行っています。その広さは東京ドーム約21個分の約100ha!従業員7名で、米作りから出荷までを一貫して行っています。大きな機械を導入しているとはいえ、この広さの田んぼを管理するのはひと苦労。水の管理や除草材の散布など手作業でやらなければならない仕事も。それでも広大な土地を借りてお米を作るのは、日本の主食としてお米を安定供給していきたいという思いがあるから。「少ない人数でもたくさんのお米を作れるように、今までにない農法にチャレンジしてみたり、人材育成に力を入れていきたい」といいます。私たちの食卓は、こうした農家さんたちの努力で支えらえられています。消費者である私たちは、おいしいお米やを食べられることに感謝して「いただきます」をしたいですね。 ビジネスとして農業を追求 今から約30年前に農機具の機械化が進んだことから、現社長・橋本茂さんは「これからは大規模農業の時代が来る」と考え、お米の大規模農業を始めました。当時は少量多品目の農業が主流であったため周りからあまり理解を得られず、借りられた土地も現在の10分の1ほどだったといいます。しかし高齢化等で農地を手放す農家さんが増える事態を見越して大規模農業ができるようにしてきたこともあり、今では約300軒の農家さんと土地の契約を結んでいます。取材対応をしてくれた英介さんは、「慈善事業という意識はなく、農業ビジネスを追求した結果が耕作放棄地を減らす地域貢献につながった」と言います。趣味や慈善事業ではなく「ビジネス」という姿勢で責任感を持って取り組んでいるからこそ、「沼南ファームさんなら安心して農地を任せられる」と信頼を得るようになったのかもしれませんね。 沼南ファーム Facebook:「@shonanfarm1993」で検索! 日々の出来事や作業の様子などを随時更新。農業に携わっていなくても「こんな作業をしてるんだ!」と新しい学びや発見がありますよ。 いつでも新米のおいしさを楽しめる! 「橋本さんちのお米」は道の駅しょうなんで販売中!一般的に販売されているお米は玄米の状態で保管されたものが精米されて店頭に並びますが、沼南ファームではもみをつけたまま保管しているため新米に近いお米の味を楽しめます。 ※この記事は2019年5月に執筆されています。