手賀沼の案内人 no.23 専業農家 栗原輪子さん 里山を彩る四季折々の景色 「いらっしゃい!ほらほら座って」まるで自分の実家に帰ってきたかのように温かく迎えてくれる輪子さん。現在は直売所への出荷を行う専業農家です。一人でやっているとは思えないほどたくさんの野菜を毎日直売所に届けています。輪子さんの住む若白毛地区は今も豊かな自然が残る地区。「春は桜、藤も咲く。それが終わると、今度は一雨ごとに山が青くなっていく。秋は紅葉」と、輪子さんの畑の目の前には四季折々の景色が広がるのです。そんな環境を好んでか、都会では見られないような野鳥も多く、キジがやってくることもあります。実際に行ってみると、豊かな自然が温かく包み込んでくれるような、水辺とはまた違った雰囲気を感じることができます。今度の週末は、手賀沼の里山探索にでかけてみませんか? 手賀沼のお母ちゃん もともとは現在の柏駅周辺(豊四季)に住んでいた輪子さん。結婚を期に今の若白毛地区へ引っ越してきました。嫁ぐ前も農業はやっていたものの、地区が変われば育てる野菜も変わります。ネギの収穫を見た時「ネギって皮むかなきゃならんのか!」とビックリ!そんな輪子さんも今ではベテラン農家。人気の野菜からウコンのようなニッチなものまで幅広く育てており、直売所の豊富な品揃えを支えています。また、「野菜はできるだけキレイに袋に詰めてあげたい」と話すように、輪子さんの袋の詰め方は野菜の大きさや向きが揃っていてキレイ。そんな匠の技を参考にしている若手農家も多いのです。今までの生活を振り返り「野菜に振り回される野菜中心の生活。でもそれが楽しい。」と話す輪子さん。“手賀沼のお母ちゃん”、そう呼びたくなるパワフルさと優しさは今日も手賀沼を温かく包み込んでくれています。 栗原 輪子 若白毛地区の専業農家。大根などの定番野菜から、ウコンのような「あると嬉しい」ものまで幅広く展開。現在、道の駅しょうなんで販売中。 みんな大好き!輪子さん特製おにぎり 毎朝たくさんの人におにぎりを届けている輪子さん。「欲しいっていう人がどんどん増えるからたくさん作ってあげないと!」そんな愛情がたっぷりつまった輪子さんのおにぎりはお腹も心も満たしてくれると地元の方から大人気なのです。 ※この記事は2019年9月に執筆されています。