手賀沼の案内人 no.7 専業農家 鹿倉健次さん 収穫体験を支える農家の努力 手賀沼で大人気の収穫体験!その秘密はなんといっても野菜のおいしさです。中でも「こんなおいしい野菜食べたことない!」と人気なのが鹿倉さんの作った野菜。鹿倉さんは農菜土の提携農家として、枝豆や大根の収穫体験の受け入れを行っています。収穫体験は年間の日程が決まっていますが、野菜は生き物。収穫のタイミングを体験日に合わせるのは簡単ではありません。それでも「お客さんのために」と頭を悩ませ、工夫に工夫を重ねてきました。新しい畑を作ってみたり、畑の区画を変えてみたり…。雨の少ない年には毎朝水やりに畑へ走っていくことも。野菜のおいしさの裏にはこうした細かな配慮があったのです。鹿倉さんの想いがたっぷり詰まった野菜、一度味わってみませんか? 収穫体験で地域を活性化 「若い頃は農作業が好きではなかった」と話す鹿倉さん。10代の頃から様々な職業を経験し、その中で「やればやるだけ成果の出る農業が、自分には一番あっている」と気づいたのです。それからは農業一筋。今では地域全体の農業についても考えるようになりました。「今後も収穫体験を続けていくんですか?」という問いに対し、「もちろん!やめられないよ!」と即答。それも「耕作放棄地をこれ以上増やしたくない」という想いから。耕作放棄地が増えれば、これからの農業を始めようとしている人のやる気を削ぐことになる。反対に、その土地を若い世代に引き継ぐことができれば、手賀沼地域の活性化につながる。そう考えているのです。「できることから一つずつ、確実にやっていけば必ず良い方向に行く」そう話す鹿倉さんは、“畑”というフィールドを使って、今後も様々なことに挑戦していきます。 鹿倉 健次 枝豆・大根が主力の金山地区の専業農家。そら豆の収穫体験など、農菜土の収穫体験の受け入れも実施。 魔法の呪文!?「よいしょー!」 「幼稚園生の収穫体験も大歓迎」と話す鹿倉さん。毎年多くの幼稚園の受け入れを行っています。中にはうまく抜けない子もいますが、大きな声で「よいしょー!」と声をそろえて抜くと不思議とみんな抜けるんだとか。 ※この記事は2018年5月に執筆されています。