柏生まれ柏育ち。家業を継ぐと決めたきっかけや理由は覚えていないが、小学生の頃の寄せ書きにはすでに「農家になりたい」と書いていたそう。
毎年来てくれるお客さんのために
柏市箕輪地区で40年以上続く梨園「みのわ園」を営む広瀬さん。大学卒業後、JAに勤務したのち、家業の梨農家の道へ進みました。
先代から引き継いだのは5年程前。先のことを考える余裕もないまま、お客様の期待に応えようとするうちに、この辺りでは一番広い40アールの梨園を構えるまでになりました。「先を考えていても、気温や天気で一瞬でダメになってしまうのが農業。」と話し、お客様や従業員のことを考えると、毎年、失敗できないプレッシャーがあるとのことでした。
一般的には受粉にみつばちを使う中、みのわ園では確実に受粉する為に、ひとつひとつ手で行うそうです。「大変だけど買ってくれるお客さんがいるからね。」と話し、たくさんの方に味わってもらえるよう、日々の努力が感じられました。
直売所では、8月頃から幸水、豊水、秋月、新高の順に、10月初旬まで採れたての梨が購入できます。ぜひ旬の梨を味わってみてください!
生産する農業から楽しむ農業へ
農業の担い手不足や耕作放棄地の問題などを日々感じている広瀬さん。使われなくなった農地で、知り合いや地域の人たちが気軽に畑を楽しめるコミュニティを作り出しています。
そこでは地域の福祉施設がひまわりを栽培したり、養蜂にチャレンジする人がいたり、野菜だけではなく、様々な取り組みが行われています。「農業を通していろんな人と関わって、何か面白いこと、大きなことにつながっていけばいいな。」そんな想いがあるそうです。
「これからは生産する農業から楽しむ農業だよね。」と語る広瀬さん。空いた土地に誰でも気軽に農業を楽しめる場所を作り、そこに人が集まることにより、地域に還元されていく未来像が見えているようでした。
直売所では、以前一緒にPTA役員を務めていたときに声をかけた人たちが、今でも働いているそうです。良い意味で周りを巻き込み、地域の人と一緒に楽しく働く姿からは、何よりも人との繋がりを大切にする気持ちが感じられました

直売所横にある梨園。収穫期が終わると、来年に向けて剪定作業が始まります。

その日の朝に収穫した新鮮な梨は、袋詰めされすぐに直売所に並びます。

道の駅しょうなんから徒歩3分のところにある直売所。最盛期にはオープンから行列ができる人気です。