我孫子に根を張り17年、自然環境の素晴らしさに魅了され、次世代にこの環境を残したいという思いから代表に。趣味はヨガ。
手賀沼の水源地を守り生物多様性を育む
皆さんは、手賀沼の水がどこから生まれるか知っていますか?実は、流域に分布する「谷津」地形から滲み出ています。今回は、そんな水源地の保全に取り組む「あびこ谷津学校友の会」を紹介します。活動場所は我孫子市の手賀沼沿い、岡発戸・都部地区の「谷津ミュージアム(面積:東京ドーム7.8個分)」です。この地域を航空写真で見ると、利根川周辺に広がる水田地帯と斜面林、台地上の畑と手賀沼を結ぶ「水と緑の回廊」のようです。生物の生息地や移動経路として重要なエリアであるという認識から、生物多様性を育む農法や管理手法を採用しています。2006 年の会発足以降、ヘイケボタルやニホンアカガエルの数が増えているそうです。これらは、土の畔や湧水が溜まる浅い水辺を暮らしに使う生きものですが、各地で急激に減っています。会の皆さんが、稲作や草刈りなどの管理作業をとおして関わり続けることで、多様な生物の住処と、里山の原風景が保たれているのです。
受け継いだ素晴らしい環境を次の世代へ
代表の林さんは、我孫子駅近くから都内に通勤する傍ら、ランニングやサイクリングを通じて手賀沼を楽しんでいました。ある日、「あびこ谷津学校友の会」の写真展示に魅了され、活動に参加するように。現在、林さんは自分たちと同じ、又はより若い世代に「谷津ミュージアム」の素晴らしさを伝えたいと考えています。SNS やドローン、赤外線カメラを駆使して、美しい景観や生きものたちの息吹、仲間と楽しく活動する様子を発信しています。「作業が大変な時もありますが、自然の中で身体を動かす爽快感、仲間や生きものとこの場所を分かち合える喜び、収穫を味わう幸せは、都心では得られない最高のリトリートですよ」と話す、林さん。その広い視野と軽やかさ、多世代と協力しながら活動する姿勢は、これからの市民活動のヒントになりそう。皆さんも是非、気軽に足を運んでみて下さい。「こんな場所が身近にあったなんて!」と、驚きと感動を味わえるはずです。

生きもの溢れる田んぼでの田植えは泥まみれ必須の楽しい時間。三角定規など、稲作の知恵に触れる喜びもこの活動の醍醐味。

カエルやバッタを追いかけながら稲刈りした子どもたち、リヤカーで運んでもらってニッコニコ!彼岸花が映える季節です。

ゆる会員制度「やつともサポーターズ」で、お子さん連れの参加が増加!開墾からサツマイモ収穫まで喜びもひとしおです。