別名ムシキング。ハチとの共生を提唱し、自宅にはハチの巣がいくつもあります。春はカエルの産卵で大忙し。好きな野菜はトマト。
まさに少量多品種畑に並ぶ野菜の数々
ファーム小川は、手賀沼に注ぐ大津川の台地上に在ります。小川さんは、この地で江戸時代から続く農家を継ぎ、野菜の栽培と販売を行っています。無農薬かつ土作りにこだわって育てた野菜はファンが多く、地元のレストランに並ぶことも多いのですが、シェフから「こんな(変わった)野菜ありますか?」と尋ねられることも。「そんな時、『ない』とは絶対に言いたくないんです」と、言葉に力が入る小川さん。その言葉通り、畑には様々な野菜がモザイク状に植えられています。1列ごとに違う種類が、果樹の根元に野菜が、水生植物があったと思えば山菜も雑草も。なんと、一年を通して1,000種近くの食べられる植物があるそうです!こうした少量多品種のスタイルは非常に手間がかかりますが、そこにはある工夫が。なんと!昆虫などの生きものの力を借りているのだそう!そんな小川さんの野菜を、ぜひ直売所でチェックしてみてください!今の時期、定番の夏野菜に加えて、三尺ささげやエホバク(韓国ズッキーニ)などの珍しい種類も並んでいます。
自然環境と生きもののつながりの中で
小さい頃から生きものと戯れて育った小川さん。大好きな虫からヒントを得て、生物的防除(天敵を人工的に導入し害虫を抑える手法)にチャレンジしました。何年か取り組む中で、生きものが周辺の雑木林や農地から自然とやってきて、生きもの同士の食物連鎖が生まれてきたそうです。害虫を捕食する虫がいる時期は、虫たちの闘いに任せる。害虫が増える時期は、人の手で丁寧に取り除く。そうやって農薬を使わずに、美味しくて安全な野菜を作るスタイルが築かれてきました。今では、カエルやヘビが草陰で憩い、様々な昆虫が飛び交う中で、良質な野菜が育まれています。生きものでにぎわう畑に降った雨は、台地に沁み込んで大津川、そして手賀沼へ。小川さんの野菜は、手賀沼を含めた周辺の自然環境のつながりの中で育まれているんですね。そんな小川さんは、手賀沼をはじめ、柏市内の様々な環境保全活動にも参加しています。小川さんの野菜を口にして、その豊かな循環も、ぜひ感じていただきたいです。

同じハウスの中で、多種多様な野菜が育てられています。

ハウスの奥には生きもののすみかとしてビオトープを造成。おたまじゃくしの姿が。

畑の一角にはブルーベリーの木も。6月に出荷が始まり、道の駅しょうなんで購入できます。「手賀沼ブルーベリーサマー2025」のスタンプ対象商品となりますのでぜひ!
道の駅しょうなんの他、自宅の直売所や朝市・マルシェでも販売。
書籍も発売中!